サボテン家族の話                               HOME


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   毎年5月頃、ブログにたびたび登場するサボテン家族のこと。
   「何、それ?」
   というかたにご紹介。
   ブログを読んで知っていてくださるかたにも改めての話を。

   まずはじめに、この写真スゴイでしょ。
   かれこれ20年の付き合い。
   そう、結婚のときに実家から持ってきたものなんです。
   今ほどに植物には特に興味はなく、お花だって母の日に
   プレゼントするために買ってくるくらいでした。
   ただ、家の中には観葉植物を置きたいとか、植物を育てたい
   ・・・なんていう生意気な考えはあったんでしょうねぇ。
   で、なんでサボテンだったのかは覚えないのですが。
   たぶんこの写真よりももっと少ない数だったと思いますが、
   実家のその鉢植えから1本をもらって、さしておけばだんだん
   増えてちょっとしたガーデナー気分になれるんだろうと
   思ったんでしょうねー
   今ではすっかりガーデナー、というか土いじり師・・・
   庭師にかけてみましたが 「師」 というほどちっとも
   偉くはないんですが。
   それで、ポキッて1本折ろうと思ったらうまく折れなくて、
   確か3本、それも根元からきれいに折れずに2本半みたいな、
   なんか割れちゃったというか切れちゃって、見た目とっても
   可愛そうな状態になってしまいました。
   植える鉢・・・これまたどうでもいいような色気のない茶色い
   普通の浅い鉢に砂を入れてもらって、というか勝手に
   もらってきたんだった。
   「これでちゃんと根付くの???」 という感じでした。
   ぐらぐら揺れちゃってるし。

   それだかれこれ20年ですよ。
   いろんなことがありましたが、いやホント、実にいろんなことが。
   引越しのたびに捨てずにちゃんと連れてきて、特別にお世話を
   したというわけではなく基本的にはほったらかし。
   寒い季節以外の、土が乾いてるなぁと思ったときに水をあげる
   くらいなもんです。
   植木鉢も変えてあげずにずっとそのまま色気のないままでした。
   ところが一昨年だったが、一昨々年だったか、よく見ると
   スゴイ数。ずいぶんと増えたもんだなぁ。
   で、鉢をよく見てみると、増えすぎたサボテンの根の圧力(?)で
   鉢が割れてるんです。
   これは可哀想だと思って、新しいプランターに植え替えました。
   というわけです。
   それがこの写真です。

   毎年5月の、そろそろ夏だなぁと思わせるような暑い日が何日が
   続くと、長細いサボテンの途中やや上のほうに、白いぷくっとした
   ものが盛り上がるんです。
   やっぱりサボテンですから、なるべく暑いところで太陽に当たる
   時間が長いほうが、たくさんこのぷくっとしたものができるみたい
   です。
   何気ない花なんですけどねー
   白い・・・薄い黄色かな、ほんの5ミリくらいの粒です。
   花と一緒に子どもも増える時期みたいです。
   花はだいたい2回くらい咲いて、あとは内側にしぼんで
   知らぬ間に落ちちゃうみたい。
   跡形もなくなってしまいます。

   今年はいくつ咲くかなぁ・・・というのが、春になったときの
   ひとつのお楽しみ。
   実家には、元の鉢植え・・・それこそサボテン家族の実家ですが、
   どうなっているんでしょうねー
   きっと分家のこちらのほうが大所帯になっているでしょね。
   今度確かめに行ってみたいと思います。


   平成24年6月








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