草むしりはわたしだけのお楽しみ                    HOME


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   草むしりがお楽しみだなんて、草むしりが好きなんですか?
   って聞かれそうですが、決して好きなわけではないのですよ。
   でも土をいじるのに抵抗はないですし、虫や幼虫に
   出逢っても結構平気なんです。

   四季の中でどの季節がいちばん好きですか?
   って聞かれたら迷わず春!って答えます。
   寒い日が続いたあとにほのかに匂う・・・香るではなくて
   あえて匂うといいたいと思いますが、春の匂い。
   草木から漂う、新芽の匂いかな。
   または水がぬるくなって、蛙やミミズ達の生き物から発する
   匂いかな。
   もわっとね。むせ返るようなね。
   はっきりいってあんまりいい匂いではないのですが、
   その匂いがするともうすぐ春〜

   そろそろ庭の手入れや草むしり。
   寒くて外に出るのも億劫だった冬とはさようなら。
   やわらかな空気とあたたかな日差しの中に
   飛び出していきたくなります。
   そして童心に返って自然と触れ合って
   しばしの時を過ごします。

   いろいろな発見があるんですよ〜

   ダンゴ虫やミミズ。青虫くん。
   起こしてごめんなさい。
   みんな慌てて逃げ出します。
   逃げ出したあとはちゃんと戻ってこれるのかな・・・
   なんて余計な心配。

   そうそう。
   それでお楽しみはダンゴ虫や青虫くんの逃げる姿を
   見ることではなくって、新しい命の芽吹きを発見すること。
   ほったらかしだったブルーサルビアの枯れ枝の根元から、
   ちゃんと子どもの芽が顔を出していること。
   この場所でいいのかしらと心配だったモッコウバラに
   小さい蕾がいっぱいついていること。
   アイビーの古い葉っぱの根元から、子どものつるつるの
   小さい葉っぱが生えていること。
   それがまるでお母さんに抱かれているような感じに、
   包まれているような感じに見えること。
   何年も前に植えた球根が、ずっとミミズにやられて
   ちっとも花が咲くところまで見ることができなかったのに、
   今年は立派に3本も4本も出てきてプクプクの大きな
   蕾がついていること。
   大好きな花。フリージア。それも黄色じゃなくて赤!
   こんな色を植えたんだった・・・

   枯葉がアイビーや初雪かずらの下にびっしりあって
   取り除くのに一苦労だったけど、ゆっくりたっぷり
   ほぼ日中いっぱいかけての庭の手入れ。
   わたしにとっては季節の変わり目のお楽しみ行事。
   家族は誰も知らん振りだけどいいんです。
   わたしだけのお楽しみでいいんです。


   平成24年4月








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